私が出会った音の達人たち

(有)出水電器 島元のブログ

B&W802が目を覚ました。 浜松市 I様

[ 私が出会った音の達人たち ]   2003年1月3日

01年4月末の事だったと記憶している。
B&W802のユーザーから丁寧なメールを頂いた。
B&W802を使用していて、思うように鳴らなくて悩んでいるのだが、FASTだったら上手く鳴らせるだろうかという問い合わせだった。

B&W802は801程では無いにしてもハイパワーで駆動力の有るアンプでないと思うような音は望めないと言う事と、FASTのアンプは生の音で調整しているので楽器のエネルギー感に至るまで表現する事を伝ええ、自宅試聴を薦めた。早速C10II、M300IIを自宅試聴されたIさんは繋いだ瞬間の音を聴いて一発で気に入られすぐに注文をされたのだった。

5月中頃、納品に伺い早速音出しをしたが、B&W802は想像通りの音で鳴ってくれた。
私はFASTのユーザーには専用電源を薦めるようにしているだが、Iさんは電源の重要性を理解され工事をして早速音出しをした。その音は工事前とは歴然と違いIさんもその差に驚かれた様子だった。
専用電源工事後にいつも感じるのは、今まで何とも感じなかった機器やケーブルに至るまでその素性や能力、癖に至るまでハッキリと出てしまう事である。
この時もSPケーブル(かなりの有名メーカー製)の癖なのだろうか、やけに音が固く感じられたのでIさんに「少し音が固くないでしょうか?」と言ったら、「私はこの方が好みです」の返事だった。
音は趣味である以上、十人十色、百人いれば百の好みがあるのでこれが絶対と言う物はないと思っている。
が、しかし昨年後半に頂いたメールでは件のケーブルはやはり音が固く取り替えたとのこと。
「あの時『音が少し固いですね』と言われた事が思い出されます」との便りだった。

IさんのB&W802も目を覚ましたかのように、最近は非常にいい音で鳴っているとか。
そうと聞けば私の音〇〇の血が騒ぐ。
何とか近い内に伺って素晴らしい音(音楽)を聴かせて頂きたいと思っている。

幸い地方出張の機会が増えているので多分そんなに遠くない日に望みは叶うだろう。

IさんがFASTの音をどう感じておられるのか、またどんな音を目指しておられるのか、以前掲示板に投稿された感想を転記したい。


Iさんの掲示板投稿記事(01年08月15日)

PA製品をオーダーで20数年製作している菅原さんと言う方と販売元の出水電器さんがタイアップして2年ほど前から発売されたということ、そして、設計、製作、パーツ選択に至るまで全て菅原さんが行っている、つまり、手作りということをはじめて知りました。
また,個々の完成品のデータを全てとって完璧にOKとなったものを出荷しているという品質管理は驚きでした。

当日は、発売元の出水電器の島元社長自らが、自宅を訪問くださり、専用電源の工事と搬入をしていただきました。有難うございました。

で、音ですが、
すごく自然です。ピアノやベースの響き、シンバルの音色などパワーが感じられ、CDにこんなに情報が入っていたのかと驚きました。また、ボリュウムをあげていってもうるさく感じられません。
音の立ち上がりはすごく早く、パーカションの様は、本物のようです。

システムが3ランクアップくらいの感じです。以前、〇ー〇レ〇〇〇ンと〇ェ〇〇ーラ〇ドのプリメインを自宅試聴したことがありましたが、雲泥の差です。
合計金額は、FASTの方が安いのですが、音の良さは比べものになりません。
極めて、FASTのアンプはCPが高いと思います。

購入した日に友人と試聴会をしました。
最新のCDは勿論、古い50年代のJAZZの音もいいし、何よりも良かったのがレコードのモダンJAZZの音。
その友人曰く、
「まったく持って、楽器の音色が自然。」
「これ、いいなあ、いいなあ。まるで目の前で演奏しているみたい。」
「どんなアンプを購入したかと思ったけど、これは大正解。」ということで、ございました。

1週間ほどたって、音がさらに瑞々しくなっています。
今後の変化が楽しみです。

※昨年の7月以来、Iさんの事を書こう書こうと思いながら年を越してしまいました。
ほかにも紹介したい人がいっぱいいます。今年もご期待下さい。

Yさんの Dali DACAPO プレーナー1 からは信じられない音が・・・ 

[ 私が出会った音の達人たち ]   2002年7月21日

かつてDaliから輸入されていたリボン型SP,DACAPO プレーナー1から凄い音が出ていた。
今までの経験で言うと、このてのSPの音は極めて繊細で、SPの後にミニチュア見たいな音像が浮かび上ると言うのが常だった。
しかしYさんの音は違っていた。
リボン型SPのわりには意外と音が太いのである。低域に10センチ(?)のコーン・ウーハーを使用しているせいだけとは思えない。
Yさんはなかなかの【使い手】らしい。
SPの台といい、インシュレーターや各機器の配置も実に良く考えられている。
〇学〇士と言う職業柄なのだろうか、全く無駄という物がないのだ。

そのYさん、最近ご近所に越してこられ、ある日愛読の某誌を見ていたら「西蒲田のスーパーマニア」と「出水電器」の文字が目に留まった。
かねてよりオーディオ仲間が欲しいと思って居られたとかで、渡りに船とばかりに当店を訊ねられたのだった。
生憎その日は私は出かけていて満足な説明も出来なかったので、名刺を置いて帰られた。
次の日曜日、今度は奥様も一緒に試聴に来られた。
お二人ともFASTの音を大いに気にいられ、自宅で試聴出来ないだろかと言われた。
私に異論が有ろうはずがない。何と言ってもYさん宅は歩いても10分とかからない距離なのだ。
そして自宅試聴で聴かせて頂いたのがDali DACAOP プレーナー1だった。

現在のシステムで聴かせて頂いた後、M300Ⅱに繋ぎ換えるとさらに音が生き生きとSPの前に出てくる。
サブウーファーとツイーターも外してみたら、その方が自然でいい音だった。
そして出水電器特製の電源タップを使用すると音が艶ややかになり余裕の有る鳴り方になった。
音では長いこと苦労されたYさん、直ぐにM300Ⅱの実力を認められ購入を申し込まれた。
Yさんと「女性は隣の部屋にいても音の変化に気付くんですよね」と話していたところに、隣のリビングから奥様が来られ「いい音になったんじゃない」と言われたものだから思わず顔を見合わせ苦笑してしまった。

数日後M300Ⅱの納品と共に、出水電器お薦めの専用電源回路の工事をした。
この時は仕事から帰って来られたお嬢様が「お父さん、音が良くなったみたい」といってリスニングルームに入って来られた。
これにはYさんもご満悦の様子であった。
「これから毎日いい音で音楽が楽しめます。帰宅するのが楽しみです。」と喜ばれていた。
アンプを納品してお客さまに喜んでいた時ほど嬉しい事はない。

最近アンプの購入と共に専用回路工事を依頼されることが多くなった。
機会あるごとに訴えて来たことが皆さんに知られてきたのだろうか。
この専用電源回路は驚くほどの効果があり、その割には費用も安い。
SPが思うように鳴らない、低音が全然出ないと悩んでいる方、一度電源を見直されたら如何でしょうか。

近い内に、前から書きたかった浜松のIさんの事を紹介したいと思っている。
IさんはB&W802をC10II&M300IIで鳴らして居られるのだが、最近かなり良い音になったらしい。
今までもかなりの音だったのだから、どんな素晴らしい音で鳴っているのか興味を掻き立てられる。

レコーディング・エンジニア 赤川新一さん

[ 私が出会った音の達人たち ]   2002年5月5日

レコーディング・エンジニアの赤川さんの事を書こうと思ってから随分日にちが過ぎてしまった。
今回は、気軽に登って見たらそれが険難の山、まるでそんな感じだった。
なぜなら、赤川さんの活躍分野は私が思っていた以上にとても広かったのである。
レコーディング・エンジニアとして超有名であり、いろんな雑誌への記事掲載あり、機器の開発あり、HPでの様々な技術のアドバイ等々・・・・・いやはや八面六臂で大活躍の人だった。
専門分野での活躍は今回割愛させて頂き、何回かお会いして感じた事を書きたいと思う。

昨年11月23日、当店にサウンド・デンの社長始め神戸さん(音の達人 №011参照)、Oさん、カースケさん、Kさん、岩田さん(A&V village 53号、四畳半でアルテック604を聴く人、音の達人№002参照)他数名来られ試聴会をしたとき、カースケさんの紹介で来られ、初めてお会いした。
この日は出水電器始まって以来の大盛況の試聴会として記憶に新しい。

赤川さんのお名前はオーディオ評論家、村井裕弥氏のHPやRCCのHP等でよく目にしていた。
そして村井氏のテストCDとして何度と無く聴かされたのが赤川さん録音の遠藤響子【ホッチキス】だった。
赤川さんが、レコーディング1発OKで自信作の一つとして紹介されている内田有紀【愛のバカ】を常連のKさんが探してきてくれたのだが、このCD、音がでた瞬間「エッ、これがアイドル歌手の録音?」と驚くほど見事な【音】なのだ。残念なことに両方とも今は発売していない。もし中古で探せたらお宝である。

次にお会いしたのは昨年暮れ、スタジオ(Storip)でのFAST試聴の時だった。
スタジオと言うと大きなミキサーの卓を想像するが、赤川さんのスタジオには無かった。
代わりにパソコンが中央にあり、モニターを見ながら調整をするを初めて見た。
アンプ3台のマルチ再生となったのだが、我々なら数時間はかかりそうな調整を十数分で終え、某メーカーのSPからでてきたその音の凄い事と言ったら、もうビックリしてしまった。
いかにもプロのモニターSPらしく、どんな音も見逃しはしない、そんな感じの隙のない音で、上下がスッと伸び、全体にエネルギー感が漲っていた。
嬉しいことに、これには赤川さんもご満悦の様子で、FASTの音をかなり気に入って頂いたようだった。

その後も何回かお会いしているのだが、何時お会いしても実に爽やかな人である。
赤川さんの事を一言で言い表すとすれば、SPがほんの数ミリ動いても解るほどの凄腕の有名なレコーディングエンジニアでありながら、少しもそんな素振りなど見せない。
とても気さくだし面倒見のいい人と言う感じで、あのナベ貞みたいな素敵な笑顔の持ち主なのである。
赤川さんと一度でも会えば解ると思うのだが、赤川さんは一度会ったらみんなファンにしてしまうような不思議な魅力の持ち主だと思う。

最近、いろんな人と会い、その音を聴かせて貰って、音(音楽)はその人の生き方、考え方をも表すのではないだろうかと感じている。そして、ますますその感を強くしているこのごろである。

ともあれ、オーディオを通じていろんな人との出会いがあり、こんなに楽しい事はない。
これこそオーディオ冥利に尽きると思うとともに、出会った皆さんに心から感謝したい。

ナスペックの Mさん

[ 私が出会った音の達人たち ]   2002年1月5日

2002年最初の音の達人登場は、ナスペックのMさんである。
と言うより、元ヘビームーンのMさんと言った方が大方の人にはわかりやすいだろう。

Mさんとは一昨年夏過ぎにPMCの試聴室でお会いして以来時々会う機会があり、プロフェッショナルと呼ぶにふさわしい知識と経験、それに何とも言えない暖かいお人柄に、いつお会いしてもこちらが楽しくなってしまう。
だから全国にMさんのファン(支持者)が大勢いて、 いまだに色んな相談が寄せられるのも頷ける。
現にあちこちの掲示板でMさんの名前に出会った人は多いのではないだろうか。
また、BB5の試聴の時C10II とM300II を凄く誉めて頂き「このアンプはむしろ倍くらいの価格で売った方が売りやすいと思いますよ」と言われたのがついこの間の事のように思い出される。

ご存じの方も多いと思うが、Mさんは全国で10カ所の地域コミュニティFM放送局の設計施工もされ、また数多くのスタジオ等の設計施工もされているのである。
これだけの実績を持っているMさんの技術というか、永年の経験に基づく勘ときたら本当にビックリしてしまう。
例えばインシュレーター。
Mさんの手に掛かればアッという間に狙った音を出してくれる。傍目にはまるで神業みたいに思えるくらいだ。
私も何度かそんな現場に立ち会った事がある。そんなMさんをあるHPでは「必殺助け人」と呼んでいる。

昨年の暮れ、そのMさん宅へ伺いオーディオシステムの音を聴かせて頂いた。
Mさん曰く「いつも仕事でカチッとした音ばかり聴いているから自分の部屋の音はあくまでも癒し系の音なんです」と言われるとおり、またそのお人柄の通りの本当に優しい、そして静かで品のある音だった。
プリはウエスタン300Bを使用した珍しい逸品、パワーはA級30WのトランジスターでどちらもMさんの自作。

その後、遠くから来られた2人と計4人でささやかな忘年会となり色々お話を伺うことが出来た。
今一番感じることは、お客様が現在のシステムに満足できない時、次から次へ新しい製品を売りつけるやり方はオーディオ業界にとっては、むしろマイナスである。
そうでなく今あるシステムをいかに生かし満足できる音を出すかと言う提案、或いはサービスが求められているのではないだろうか、またそうしていかないとピュアオーディオは益々衰退して行かざるを得ないのではないか。

と言うことでみんなの意見が一致したのだった。

ともかく、オーディオと音楽に素晴らしい見識と思い入れを持っておられるし、またその裏付けとなる経験と実績も類い希なほど持っている方だと思う。
今のオーディオ業界で一番求められているのがMさんみたいな人ではないだろうか?
Mさんみたいな人に何としてもも頑張って欲しいと痛切に願うのは私一人ではないだろう。

次回は今をときめくレコーディング・エンジニアの赤川新一さんのことを書きたい。
(ご本人からは了解を頂いています)

サウンド・デンの藤本社長も驚いた KEF104の音 Kさん

[ 私が出会った音の達人たち ]   2001年11月27日

大田区内、それもご近所に何名かのFASTユーザーがいらっしゃる。
一番近いのが直線距離8M、道路を挟んだお向かいのKさんだ。
FASTが製品発表した月にC10を買ってい頂いた。
まだ第一回のクラフト・オーディオ賞の金賞受賞(於 第3回真空管オーディオ・フェアー)が発表さる前のことである。

そのKさん、なかなかの辛口評論家である。
出水電器がFASTの発売元になり、製品を練り上げている頃は一向にいい音だとは言わなかった。
曰く「うん〜、帯に短したすきに長しだな」、最初の頃、私はこの人は本当に解っているんだろうかと疑っていた。
色々話すとまんざら解らない様子でもない。ともかく不思議というか変というかなかなか理解できない人、と言うのが当時の印象でした。

Kさんが当店に良く出入りするようになったのは、私がアルテックA5を手に入れた10数年前からだったと思う。
ご自分もオーディオは嫌いじゃないと言い、KEF104を買った時の話などされるようになった。
そしてなかなか思うような音が出せず悩んでいるとも話された。
そうこうする内にクオードのセパレートを購入されたがそれでもまだ不満だという。
ともかく低音が思うようにでないし、もっといい音で鳴るはずなんだと悔しそうに話されていた。

その後出水電器がFASTの発売元となり、第3回真空管オーディオ・フェアに出品したときはボランティア(?)で手伝って貰うまで仲良くなっていたのである。(その後イベントでは必ず手伝っていただいている)
そして、フェアーが終わったらC10を買うと言いだし、私を驚かせた。
C10とクオードで鳴らすKEF104は今までとは違って俄然思いっきり鳴るようになった。
特にその低域たるやこれが本当にあのKEFか?と言うくらい鳴りきった音なのだ。
それからもKさんの悪戦苦闘と努力は続いた。

つい先日の11月23日、あのサウンド・デンの社長ほか数名が広島から関東へ仕事に来られ、出水電器にも寄って頂き、当店CDのクロック交換もしていただいた。(その後、日に日に音が良くなっている)
次の日、一緒に来られた方にKさんの音を聴いてみますか?と言ったら是非と言うことになりみんなでK宅へ。
しかしデンの社長は「KEF104?いい音で鳴っているのを聴いたことがない」と言い全く興味さえ示されない。

皆で食事をしているときKEFが思いの外見事に鳴っていたと言っても、社長は「まさか」と言ったまま。
食事から帰る途中、四畳半でアルテック604を聴いている、I さんの所へ寄ってその音に驚かれ、それならKさんの所もと言われ、Kさんの部屋へ。
その音を聴くやいなや「これはKEFの音じゃない」と言い「こんなの初めて聴いた」と驚かれた社長だった。

[日本中を駆け回り、少々の事では驚かないデンの藤本社長がビックリした]
この事は、今やKさんの誇りとなった。


ページの先頭へ