はじめに
昨今いろんな電源工事の提案がされていますが様々な試行錯誤を経て選んだ工法と部材にはそれぞれに理由があり理屈が解ってやる工事と、にわかに始めた工事は根本的に違います。(時々他社施工の改修依頼有り) また、高額の部材を使えば音や画が良くなるといった単純なものでもありません。
例えばCVケーブルの優位性、某有名メーカーの実験では電源ケーブルは太くて、硬いあるいはかなり柔らかい 方が振動に起因するノイズに対して大変有利で、中途半端な硬さ、柔らかさの物が一番ダメだったそうです。
CVケーブルにつきましては他にも電圧降下や耐熱性に優れ、ポリエチレン絶縁材もビニール絶縁材より遙かに音が良いと言われています。
特に、電柱からの幹線張り替え等は電源工事の経験が無いとその必要性も効果も、どのような申請が効果的かさえも解らないのが実状です。
コストパフォーマンスとしては比するものは無い電源工事ですが、工事代金は決して安く有りません。 工事前によくよく検討され、それぞれの工法や考え方、工事後の評価などを調べてから仮配線など確認後の施工をお薦め致します。
1戸建ての場合のお薦め工事
上記図は電柱からの引き込み線、引き込み口配線を張り替え、メーター隣にMCBを設置し2次側で幹線を分岐して、専用分電盤、専用回路の施工概要をを示したものです。
※ 電柱からの幹線張り替えを含む工事の効果は想像を遙かに超えた激変です。
電源工事による電圧降下、電圧変動の改善
一般家庭の回路負荷を800Wとして計算した引き込み口配線以降の電圧降下。
(CVはSVより、耐許容電流、耐電圧降下を25パーセント増で計算)
通常配線 (引込口配線CV8)
CV8 /20M F2.0/10M F1.6/10M
電圧降下 0.59+0.98+1.43=3(V)
電柱からの引込線張り替えを含む専用回路(引込口配線CV22 MCB2次側CV14)
CV22/20M CV14/10M CV8/10M
電圧降下 0.21+0.17+0.29=0.67(V)
電圧降下の比率(3/0.67=4.48)
以上から解るように電源工事後の電圧降下は4.5分の1。
但し実際の電気使用状況及び柱上トランスまでの距離等を考慮した場合、電圧降下の差は約3V。
さらに、電圧変動が比較にならないほど安定しているので信号に対する追随性は劇的に改善されます。
ヒューズ1本でも音や画が変わるオーディオやシアターにとって、これは想像以上の変化をもたらします。
CVの内部のツイストと電圧降下に対する優位性及び特注部品の相乗効果は、想像以上の大激変と評価されています。
電源工事前と工事後の電圧変動測定値
電源工事によって電圧変動がどのように改善されるか音楽再生時の変動を測定。
工事前の電圧変動
工事後の電圧変動
以上のデータからも解るように、シアター及びオーディオの為の電源工事は電圧が大変安定し、負荷変動に対してもそれ程の電圧変動もなく、
映像と音の改善は目を見張る物があります。また、この変化は機器の交換では決して得られません。
本格的な電源工事は電源工事の提案者でもあり、経験豊富な出水電器へご相談下さい。