アマデウスで行われた、FAST第一回目の試聴会が大成功に終わり、その余韻も醒め切れぬ99年10月27日、一通のFAXが送られてきた。
アマデウスの常連のお一人でSさんという方からであった。
内容はと言うと、[自分は試聴会の日は他の用事で参加できなかったが、後でFASTについて色々雑談の中から
私なりに小耳に挟んで中では、どうやら聞き捨てならぬ内容のように思えました。ついては,月末に上京するので試聴がしたい。]との事。
当日、Sさんは奥様と一緒に試聴に来られた。当店の音は決してSさんの好みでは無かったらしいが(当店の音はやや固め?)、アンプの実力は十分に認めていただいき、C10II とM300II を注文されて帰られた。
八戸へ帰られたSさんは『FASTのアンプは、みんなが考えるより遙かに凄い。むしろ使い手の力量が問われるアンプだと思う。』と言われたとか。
何と言っても、オーディオ歴40数年、アンプ、ケーブル、何でも自作もされ、オーディオルームに至っては完全防音された別棟と言う、筋金入りのマニアがそう言うのだから、アマデウスの中間内でFASTの評価が更に高まったのは言うまでもない。
SさんのA7が奏でる音楽は、品が良く、柔らかめながらも輪郭のしっかりとした音、そんな感じの音と言えようか。 ともかく人柄の通りの音に感じられた。
いつの日か、Sさんの事をアマデウスでの大論争顛末記Ⅱとして書きたいと思いつつ、どうしても文章がまとまらず今日に至っている。
しばらく会っていないけどお元気だろうか?、A7、C10II &M300II は上手く鳴っているのだろうか?
気にかかる。