宮崎から電源工事の問い合わせを頂いたのは初めてのことでした。
聞けば、シーメンスの銘機オイロダインで、しかも20㎝ウーハー3発という珍しいSPをご使用とのこと。
写真も送って頂いたのですが、これを見てオーディオマニアの血が騒がないはずがありません。
電話での打ち合わせでも、「どうせなら私が工事をしたい」と伝えたところ、快諾を頂き、ついに宮崎訪問が実現しました。
工事内容は地元の電気工事会社の協力も頂き、小柱のメーターから新たにオーディオ専用の幹線(CV22)を分岐して、オーディオ専用分電盤設置と専用回路新設及び主分電盤ノイズ対策。
それと、今やオーディオ専用工事の必須項目、アース工事の追加工事。
(工事前の接地抵抗 8.6Ω 追加工事後の接地抵抗 3.4Ω)
わずか5Wのアンプのために、そんなに大きな配線が必要なのか? オーディオと関係ない家庭用分電盤の対策がなぜ必要なのか? 今でも十分と思われるアースに、さらに追加して効果が有るのか? 等々質問の嵐の中で工事は進みました。
工事はアース工事をのぞいた効果を確認するために、アースは後から施工。
幹線分岐工事、主分電盤のノイズ対策でも皆さん一様に驚かれましたが、アース追加工事(実はこれが大変でした。なかなか地中に入らないのです)の後の音には観客(?)を含め、皆さんがさらに驚かれました。
工事翌日のお客様のご感想。
日曜日の夕方から、岩清水の清らかさが見えてきました。
めずらしく娘が聴きに来ました。
数十年間の苦楽がやっと報いられたような気持ちになり、
目頭が熱くなるのを覚えました。このように喜んで頂けるのが、電源工事への一番の励みになります。
1ヶ月後、3ヶ月後、半年後のご感想が楽しみです。
宮崎真空管アンプ愛好会のブログに工事の様子が紹介されています。
https://www13.plala.or.jp/miyazaki-vtc/audiokenbunroku.html#harikai