[ 巨大トランスを初め、コスト度外視となった ALLION Ultimate T-100 の内部 ]

忘れもしない10月20日、最初に ALLION Ultimate T-100 を取材して頂いたのは、FASTの時から大変お世話になっていた村井裕弥先生だった。

最後まで気になっていたこと、それは私の音の好みと制作依頼先の技術者の音の好みが違っていて、私も少し迷っていた。そこで当日は両方を聴けるように準備をし、最初に技術者の好みの音を聴いて貰ったが、どうも反応がパッとしない。試作を聴いて貰った時との違いにとまどっている様子だった。そこで次に私の好みの音の出番なのだが、これは上蓋を取り外し、ある箇所のリード線を切り、電解コンデンサーの比率を変えるだけなのだ。しかしそれによる違いが実は大変大きい。そして村井先生が選んだのは私の好みの音の方だった。(雑誌記事の紹介 STEREO  2007年12月号参照)

これでもう怖いものはない。次に取材して頂いたのは田中伊佐資先生だった。一緒に来られたオーディオアクセサリー副編集長の中野要氏と一緒に試聴して頂いたが、お二人とも身じろぎもしないで聴き入っておられ、かなり驚かれた様子だった。その時の驚き、興奮の様子はオーディオアクセサリー 2007年冬号、P154に詳しく書かれている。

このまま全てがうまくいくと確信した矢先のこと。ALLION Ultimate T-100開発において、さらなる音質改善のキーマン、Tさんが登場するのである。

取材が一段落した後、引っ越して最初にお知り合いになったお隣のTさんご夫妻がCD持参で来訪された。前々から一度”いい音”を聴いてみたいと仰っていて、お互いの都合が合ったのがこの日だった。Tさんは音楽にもオーディオにも造形が深いようで、名曲や銘機の名前もさりげなく話される。この日持参されたのがベートーベンのピアノ協奏曲。

最初にかけたのはもちろんALLION Ultimate T-100で、一緒に頷きながら聴き入っていた。しかし途中から気になる部分が出てきて、私の心中は穏やかではなっかったが、Tさんはさして気にもされていない様子。そこで、「こちらも聞いてみましょうか」と、C100、M600に切り替えた。価格の差9倍、パワーの差が6倍。当然ながらこちらの方が余裕に溢れた音楽を奏でくれた。だが、私の関心はそんなところにはない、そして懸念していたことが的中した。

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