先月下旬、岡山に出張中のこと。
「ウオールストリートジャーナルから、日本のオーディオファンの拘り、中でも電源に関する拘りは米国とはかけ離れているようなので、その辺について取材したい、との申し出が来ましたが、取材を受けられますか?」との電話が、某誌編集部から有りました。
にわかには信じがたい話でした。
なんと言っても、世界に影響力の有る経済誌ウオールストリートジャーナルが、どうしてオーディオの取材なんだろう、しかも電源工事、それもマイ柱上トランス に興味を持ったのだろうと不思議に思いました。
ひょっとしたら、フランスのオーディオ誌で3回紹介されているので、それを見たのかも知れません。
お隣のカナダでも結構売れているそうですから。
ともかく直接仕事に影響する訳では有りませんが、電源工事を知ってもらえることは、電源工事提案者としては嬉しいことですし、断る理由もありません。
何回かのメールでの打ち合わせを経て、記者とカメラマン(ビデオ撮影も含む)、私と出水電器新人の仁木君、4名での取材がスタート。
最初は「典型的な日本の住宅環境でオーディオに打ち込んでいる人」と言うことで、昭島市の前田宅を訪問。前田さんとは18年前にアンプを購入して頂いて以来のお付き合いです。
「音が良くなると言われることは全てやり尽くした」と仰る前田さん。ほとんどの機器が自らの手で改良されていて、その音はよくぞここまで、と思うほど素晴らしいものでした。 これには取材の記者も、同行した仁木君も驚いた様子でした。
ご本人曰く、ほぼやり尽くして最近は聴くだけ、とのことでした。
話は尽きないのですが、2時間ほどで次の取材先へ。
食事を挟んで次に伺ったのは、マイ柱上トランスで以前にも取材に伺った森田邸。
ここではマイ柱上トランスと、アースについての取材がメインとなりました。
しかし、オーディオ歴約70年、元々はオペラを主に聴いておられたのですが、80歳になってからロックに嵌った方ですから、話は尽きません。あっという間に時間オーバー。
次の取材先に20分近く遅れて到着。
続く。