
[ 隠蔽配線の例 ]
先日、かなりの高級マンションでの隠蔽配線による電源工事依頼がありました。
隠蔽配線そのものは常に基本にして施工いるのですが、「コンセント以外は完全な隠蔽配線でお願いしたい。それが無理であれば諦めます」とのことでした。
さて当日、配線ルートを探してみたのですが、コンセント付きのブレーカーBOX EO-01を設置予定の壁と天井の間がどうしても通線できません。ほかのルートも探しましたがやはり不可能で、そのことをお客様に伝えたら、「何とかならないだろうか?」、とい言われたのですが、無理なものはあきらめる以外にありません。
そしたらお客様は意外なことを口にされたのです。
「後で内装工事をしてもいいので何とかしてほしい」、と。
「それなら方法はいくらでもあります」、ということになり、お客様、私、当日の助っ人中村氏の3人で検討していたら、「壁にかけてある画の後ろに開口部を作り通線したら」、といったのは中村氏。「それなら家族にもわからないし、クロスの張替もいつでもできる」ということになり配線ルートが確定。(家族の理解を得ることも、オーディオにはとても重要な事です)
その後の作業も決して楽ではありませんでしたが、”EO-01”以外はすべて隠蔽配線となりました。
やはり経験に裏打ちされた知恵は重要ですね。
上の写真はオーディオシステムを正面から見たもので、左のSP後ろに”EO-01”を設置。
下の写真は、家庭用分電盤から廊下を通り、リビングルームへきて右側のオーディオシステムまでの隠蔽配線のルートと、SPの後ろに設置した EO-01。