[ 松をすこし切れば・・・試聴室予定地 ]

ごく最近、某電力会社のある部署の方と、私的な懇談の機会がありました。
話題は当然のことながらオーディオと近年の電源事情、特にノイズに関することでした。

意外なことに電力会社内部でもノイズは頭の痛い問題らしいのです。インバーター、スイッチング電源、最近関心の高い発電機のインバーターの品質その他、話題というか論点は尽きないのですが、その解決策となると、発生源がお客様だけに電力会社としては対応が非常に難しいとの事でした。
(ここには書けない話もいっぱいありました)
そこで、私の考えやこれまでの取り組みなどを説明しながら、オーディオ・シアターに於ける電源の重要性と現状、今後の課題などを話し、中でも究極の対策がマイ柱上トランスであることを伝え、「もしオーディオファンからの要望があった際は、その実現のためにご協力願いたい。また、電力会社でもノイズと電磁波の軽減には是非取り組んで頂きたい」、とお願いしました。

ご本人がオーディオに多少関心があることもあって、話自体は大変スムーズにいきましたが、事は電力会社全体に及ぶことなのです。「幸い全国の電力会社の会合もあるので、議題になることも有るでしょう」と言われ、「他社のことはともかく、我が社の管内のことでしたらお力になれる事があるかも知れません。その時はご連絡ください」との言葉を頂き本当に感謝感激でした。

振り返れば、オーディオ・シアターの専用電源工事を提案した、約10年前とは隔世の感があります。
最初の頃は、電力会社では冷笑され、現場の監督や電気工事業者達から顔色を変えて怒鳴られたり、某教授からは、名指しで訳のわからない執拗な批判をされたり(私のマイ柱上トランス提案後はパタッと止まった)、そんな事の連続でした。中でも東電のマイ柱上トランス設置基準が出来るまでの交渉は本当に大変でした。

そのような環境で磨き上げた電源工事ですから、経験も知識もなく、ただ単純に真似ても同じグレードの電源工事が出来るわけがありません。
近年のオーディオ・シアターに於ける電源工事の重要性がほぼ共通認識になったのは、3年間の雑誌連載(Av village 02~04年)やオーディオ各誌掲載の工事例など多くの方の協力を得た、私の実績だと自負しています。

世の中には色んな人がいます。
最近、さすがに知ったかぶりの人は見かけませんが、解ったつもりの人は結構多いみたいです。その人たちの勘違いというか、無認識な情報発信によって惑わされ、被害を受ける人が多いことに閉口します。当人に悪意がないだけに余計始末に負えません。
いい加減な情報で最終的に損をするのはそれらの読者自身です。
情報過多の時代は、正しい情報かどうか見分ける客観性が必要だと思うのですが如何でしょうか。

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