日本に元気(2) 脱・常識 リサイクル着物で活力】の記事に強く惹かれた。
要約すると次のようになる。
着物業界はブームが去った後利益を上げるためにひたすら高級化を進め、着物は高いと言うイメージを増幅させた。
アンケートで着物を着てみたいと言う人の20人に1人しか実際には購入していないという。
そこで【ブックオフ】(古本を再生して販売しているチエーン店)にヒントを得た【タンス屋】と言うリサイクル着物ショップの起業が成功した秘密について書いてある。
体質の古い業界ではなんの裏付けもないことが常識としてまかり通り、新規参入が規制されたり、流通経路が不透明だったりして市場原理が働かず、それが客離れを生んだ。
本当のビジネス(チャンス)は市場原理、つまり良い品をより安く提供するという客本位の商売に徹するのが一つの法則であると言うのである。
現在は新品の1〜2割という価格が受けて大繁盛し、アメリカ進出まで果たしたという。
発想の転換と挑戦。言い古された格言のようだが、それが新しいチャンスを切り開く。と結論している。
まさにオーディオ業界にピッタリの話ではないだろうか?
めったやたらと高額な製品ばかりが話題になって、オーディオは一部の金持ちの世界というイメージを作ってしまっていないだろうか?
本当に価格に見合う製品を提供しているのだろうか、実に疑わしい。
多くのまじめなオーディオ・ファンは呆れ返り、オーディオに見切りを付けた人も多いと思う。
オーディオ・ファンが一番望んでいるのは技術者の良心に立ち返り、本当にいい音を手の届く価格で多くのマニアに提供する事ではないだろうか? そうしなければオーディオ業界そのものが存続出来なくなってしまうのではないだろうか。
そんな気がしてならない。