(有)出水電器 島元のブログ

2001年11月9日の記事

広島のミンガス

[ オーディオロマン街道 ]   2001年11月9日

広島のミンガス広島のミンガス

11月5日、憧れのミンガスへ。
広島の友人でスーパー・マニアの神戸氏には、ミンガスの演奏を聴く為だけでも広島までくる価値があると言われ続けていたのだった。

サウンド・デンの藤本社長に連れられて、ミンガスのドアーを開けてまず驚いた。
なんと「土と水 IN 萩」のベース奏者、井上先生のお店だったのだ。

いろんな話をする内に第一回目の演奏の時間(午後8時半)がきた。
サックスは前田洋子さんという若い女性奏者。
(上の写真は当日のではありません.。雰囲気を壊さないよう写真は撮りませんでした。)

軽く音出しをして呼吸を合わし、目と目でタイミングをとる。
緊張の一瞬。
ヴオーン!

もう後は夢中で聴いた。
一曲目、二曲目、三曲目、ラスト。
アッという間だった。
素晴らしかった。
感動した。

井上先生はまるでベースに語りかけるように、時に抱きしめるように、頬ずりするように
演奏されていた。
そして、その表情が何とも言えず味があり素晴らしかった。
とくに満面の笑みがまた惚れ惚れするほどいい。

演奏の後、色々お話を伺った。
どれ程音楽(ジャズ)が好きか、ベースが好きか。
例えば、風邪で40度の熱があってもベースが心配で、ガタガタ震えながら店まで来て
除湿器の水を捨て、ベースの状態を確認する事とか。
ベルトのバックルは必ず横にずらして、ベースが傷付かないようにするとか。
マイクを使わず演奏するのはプロでもなかなか難しいと言う事など。
やはりプロは全てが違う。

それと井上先生は子供が大好きで、毎年県内の小学校を回って演奏されているそうである。
その時は必ず何人かの子供にベースを触らせるそうだ。
音が出たときの子供の喜びようは、何物にも代え難いと言われる。
そして、子供から貰ったメダルと言うか花輪と言うかそれを大事に大事にまるで宝物のように丁寧に扱って居られた。
表には「ありがとう」と書いてあり裏には「おじさんたのしいジャズをありがとう。とてもいい音
だったよ」と書いてあった。

こんなお人柄の井上先生だから、あんなに素晴らしいジャズになるんだろう。
このジャズ(音)を聴いた人は間違いなくオーディオに対する考えも変わるに違いない。
今回は何物にも代え難い貴重な体験をさせて頂いた。
お世話になった皆さんに感謝の気持ちで一杯です。

ジャズに酔う
            あき(秋・安芸)の夜更けに
                                       心舞う

【ミンガス】はその演奏を聴くためだけでも、広島まで行く価値が間違いなく有ります。
(TEL 082−244−6060 日曜日定休日)

シーメンス/グランフィルム・バイオノール

[ オーディオロマン街道 ]   2001年11月9日

噂のバイオノールーとご対面!!

11月4日、サウンド・デンにお伺いし、した。
まず、その大きさに圧倒される。縦2M、横2.5M化け物みたいな大きさである。
大型ピーカーを見慣れた私でもビックリしてしまう。
人間の飽くなき情熱というものはこんな物まで作ってしまうのかと感心しきり。

さっそくFAST、C10ⅡとM300Ⅱをつないでみる。
CDはASC音源確認用の「土と水 IN 萩」、何と表現したらいいのだろう、
ともかく色づけのない「素」その物である。
それと大きさは伊達ではない。まさに実寸大の音楽が再生される。

非常に良くできたビンテージ・スピーカーに出会うといつも思うことがある。
工業製品化された現代スピーカーは音楽の大事なエッセンスを失ってしまった
のではないかと感じてしまう。
ビンテージ・スピーカーが上手くなると作り手の音楽に対する情熱、思い入れまで
表現されるように思う。
暖かな、何とも言えない音楽が再生されるのである。

このシーメンス/グランフィルム・バイオノールを探しだし、完全に復元された、
サウンド・デン、藤本社長のオーディオに対する情熱と思い入れに最敬礼!
このスピーカーについて詳しく知りたい人は下記HP【藤本の辛口コラム】をご覧下さい。

オーディオを論ずるなら、まず音楽ありきだと言いたい。
マイクを通さない生の音、音楽(マイクを通しても)は、巷間言われるようなピンポイント
とかステレオ・フォニックとか言う鳴り方とは随分違う。
例えばオン・マイクの場合、本来音像は膨らむはずである。
それを小さくすると言うことは、すでに音を加工している事だと思う。
むしろピンポイントで録音した音楽がどう再生されるかの方が遙かに大事ではないだろうか。

音響技術は音楽という芸術に奉仕する物であって、芸術(音楽)を加工して自慢する
なんて本末転倒も甚だしいのではないだろうか?
いろんな解釈を否定はしないが、音楽と言う芸術を原点とすべきだと思う。

ミュ−ジシャンやミキシング・オペレーター、4万ヘルツまで聞き分ける人達で音決め
をしているFASTとしては尚のこと、それを主張したい。


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